システムエンジニアが転職する理由に、

  • 年収が低い
  • 給料が安い

があります。IT業界って大手企業が中小企業に発注して…を繰り返す、多重請け負いの構造が多いですからね。

中間マージンがたくさん搾取される構造ですので、末端の企業とかだと年収が低くなってしまいます。わたしもそんな末端企業で働くしがない客先常駐の派遣SEでしたので当然低年収です。

低年収な状況から抜け出したいという気持ちで転職を考えたりするのですが、当然ながら転職というのはリスクもあります。最悪の場合、年収が下がるなんていうこともあるでしょう。

わたしが転職活動をしていたとき、派遣先企業の人事の方と仲良くなっていろいろ話を聞かせてもらいました。今回はその話をもとにした、転職で年収が下がってしまう原因について書いていきます。

SEが転職して年収が下がる原因と対策

1.もともと年収が高い

わたしが客先常駐の派遣SEをやっていたころの年収は30歳で400万円台です。

所帯持ちで手当てコミコミでこの金額。会社の経営が傾いたということもあり残業代やボーナスカットがありました。本当はどんな状況でも残業代カットってやってはいけないと思うのですが…。

待遇も悪いし年収も悪いのでその後転職。結果、年収は600万円に上がりました。

何が言いたいかと言うと、年収が上がった!下がった!というのは、もともともらっていた年収を基準にしてのことだ、ということです。

30歳で年収400万円のSEはどこに行ったってほぼ100%年収は上がります。ですが、30歳で年収550万円ぐらいのSEだったらもしかすると年収が下がるかもしれない。そもそもそれなりの年収だからです。

年収を上げたいならまずは自分がもらっている年収が高いのか低いのかをまず知っておいたほうが良いです。

  • 30歳前後で一般的な開発職であれば年収500万円~550万円
  • プロジェクトリーダーであれば年収600万円
  • プロジェクトマネージャであれば年収600万円~800万円

わたしの体感では上記の年収が妥当と思います。一般の開発で年収800万円欲しいとか言うなら…このブログは参考にならないと思うのでそっと閉じてあげてください。

高給取りの給料袋

2.大手企業から中小企業へのグレードダウン

わたしの経験上、中途採用の人は大手企業から中小企業に流れてくる人が多いです。

その理由は、企業のダウングレードは簡単だからです。中小企業は、

  • 大手企業で働いていた優秀な人材
  • 大手企業の貴重なノウハウを持った人材

を欲しがっています。大手企業に入る人はだいたい良い学校出ていたりしますからね。わたしは派遣SEとして大手企業に派遣されたこともありますが、転職活動時にそういった経験が有利に働いたこともありました。

しかし、大手企業から中小企業に転職した人はほとんどの場合で給料が下がったと聞きます。

また、大手企業には福利厚生や社員食堂なんかもあり、『実効的な年収』も下がっているようです。

たとえば、大手企業の福利厚生だと会員制リゾートホテルに格安で宿泊できたりします。

会員制リゾートホテルは一般人には泊まれないし、泊まれるところもあるのですが、1泊あたり5万円とかします…。それが会社の福利厚生で1泊5,000円とか。ちなみに会員権は安くても100万円~300万円ぐらいで車一台買えるぐらいの金額です。

社員食堂も1食200円ぐらいです。一般的な企業だと外にランチに行くわけですが、1食500円程度。その差は300円です。

1月あたり20日働くと6,000円の差となり、1年で72,000円も自由に使えるお金が変わってきます。

やっぱり大手企業は年収も待遇も良すぎます。わたしとしましては、大手企業で働いている方は転職しないほうがいいかな…と思います。

3.IT業界から別業界への転職

システムエンジニアが転職で年収を下げてしまう原因のNo1が別業界への転職ではないでしょうか。

これはわたしの身近な友人の話でも本当によく聞く話です。

IT業界から別業界へ転職すると、その別業界では未経験者としての採用となります。

未経験者というのは新人と同じです。たとえ年齢が30歳だったとしても新入社員と同じ。そんな人にいきなり年収500万円とか600万円なんていうお金を出しますか?出さないでしょう!

ただ、そうとわかっていてもIT業界から別業界へ転職する人というのは常に一定数います。

その理由は、

  • ITの仕事が向いていない
  • ITの仕事がむずかしい

仕事量が多いとか年収が低いと感じる人はIT業界内で転職する人が多いのですが、やっぱり仕事が向いていないと感じる人はIT業界を抜けてしまう人が多いように思います。

ですが…やはりわたしとしては仕事が向いていない・適性がないと思っていてもIT業界内で転職すべきだと思いますね。

おそらく、開発が向いていないだけであって、社内SEといった保守運用の仕事だったらできるだろうし、最近ではテストエンジニアといってテストをメインとする企業もあったりします。

プログラミングとかコンピュータってむずかしいですもんね。

仕事がむずかしくて、『自分にはこの仕事向いていないのでは?』と感じることもありますよ。ていうか、わたしも未だにそう思うことがよくあります。みんな同じなんです。

どれだけ上達しても上には上がいて、そういう人と比べると『自分仕事できないなー』って思います。

ただ、だからといってIT業界を抜けようとするともっと大変な目に合うとわたしは思います。

別業界に転職すると自分と同じ年齢の人はみんな『プロ』なのに、自分だけ『新人』なんですもの。

IT業界内で仕事向いていないって思いながら仕事しているほうが新人よりは上のポジションにいます。

SEから一般事務職になった人

4.意識が低い

SEが転職して年収を上げたい!と思ったとき、意識が低くてはいけません。

意識が低いというのは、

  • 残業なし
  • 休日出勤なし
  • 社内SE
  • 年収700万年欲しい

よく広告を見かけます。

気持ちはわからなくもないです。社内SEってシステムの運用・管理・保守なイメージで、開発職のような納期のプレッシャーがなさそうですもんね。問題が発生しても社内に閉じた話であり、リリース後の不具合発生に怯えることもなさそうです。

ですが、わたしの知る限り社内SEというのはシステムエンジニアというよりは事務職寄りであり、高年収のイメージはないです。(特別低いとも思っていませんが)

わたしは現在、一般的な開発職~プロジェクトリーダーなポジションですが、年収は600万円です。これは手当てコミコミだし残業も1ヶ月あたり20~30時間あります。

何が言いたいかと言うと、それなりの年収をもらうというのには相応の理由があるってことです。

  • 楽な仕事がしたい
  • そして年収も上げたい

なんていう意識の低い人はきっと年収が上がりません。転職しても年収上がらないし、転職しなくても年収上がらないと思います。

年収を上げたいと思うのであれば、

  • それなりの残業を覚悟する
  • プロジェクトリーダー・マネージャを目指していく(なる・ならないは別にして)

これぐらいの気持ちは持っておいたほうが良いです。

PM・PLを目指す人

5.SIer、下請け・派遣会社に入ってしまう

これはわたしが以前つとめていた会社の話です。

IT業界って多重請け負いな構造が多くて、下請けの下請けのさらに下請けの…ということが本当によくある世界です。

当然、下位の企業では上位の企業に中抜きされているわけですから受け取るお金は減ります

IT業界では人でも同じことが起こっています。

IT企業というのは常に仕事があるわけではありません。忙しい・暇、ムラがあります

企業は正社員を雇いすぎると、仕事がなくなったときに最悪の場合破産してしまうかもしれません。そんなとき、企業の気分次第でいつでも切れる派遣社員・派遣SEが大活躍します。

わたしの体験では、IT業界の5~6割りくらいは派遣会社であり、まっとうなIT企業も1チームあたり5~6割りの派遣SEをつかって構成します。で、プロジェクトが一段落したら派遣を切る。

そんな企業側にとって都合の良い人材というか商品になりさがってはダメです。わたしがおすすめするのは、

  • 自社製品・自社サービスを持つ企業に転職すべき!
  • 絶対に人売りの企業には転職してはいけない!

企業をしっかり見抜きましょう。

まとめ

  • もともと年収が高い人は年収が下がる。自分のポジションを知るべき。
  • 大手企業から中小企業へのダウングレードは年収が下がる。大手企業なら残るべき。
  • IT業界から別業界への転職は年収が下がる。仕事が向いていないと思うなら社内SEやテストなど開発から離れてみる。
  • 楽して稼ぎたい、という考えの人は転職してもしなくても年収は上がらない。

システムエンジニアの場合、転職したら年収が上がるという意見が多いです。わたしも年収が上がった人の1人です。

ですが、転職にはリスクがつきものですので安易な考えならすべきはないです。

これはわたしの友人の話ですが、『SEは転職を繰り返して年収を上げる』と言っている派遣SEがいます。

本当は人間関係をうまく構築できず職を転々としている人の言い訳です。

何が言いたいかと言うと、本人自身が転職してうまくやっていこうという努力・意識がなければ転職は成功しません。

社会が悪いとか会社が悪いとか、自分から合わせる努力をしなければ職を転々としていずれは派遣社員しか選べなくなると思います。

派遣SEは地獄ですよ…やるべきじゃないです。40~50代が特に地獄で、派遣切りでガチで泣いたりします。

あまり転職を強制しない私ですが、もしあなたが派遣SEなら早めの転職をおすすめします。

年収上げたい労働環境改善したいSE向け転職エージェント

年収が低い、年収低すぎて生活できない、これだけ難しい仕事をこなしているのに…

そんなSEの悩みを解決するための転職エージェントをランキング形式でご紹介します。

転職エージェントは複数利用が基本ですが、その中でも候補は絞っておきたいところ。上手に活用して転職失敗、ジョブのミスマッチ防止につなげましょう。

1位 レバテックキャリア


求人数は非公開求人を合わせると16,000件以上、対応地域は全国。エージェントの評判が良く、利用者満足度も高い。

レバレジーズ株式会社が運営するIT・Web業界専門の転職エージェント『レバテックキャリア』。

『レバテックキャリア』はIT業界に特化した転職エージェントです。

首都圏や関西、福岡のIT関連の求人に強く、左記のエリアで転職を検討されている方は高い確率で年収アップや待遇の改善が期待できます。

派遣や多重下請けのSIerで低賃金・残業や休日出勤に嫌気が差しているエンジニアは豊富な求人の中から自社開発や一次請け企業を探してみましょう。

数多くの企業と信頼関係を築いており企業ごとに対策をしてくれるため面接などの選考も通過しやすいと評判です。

2位 マイナビエージェントIT

求人数は非公開を合わせて12,000件以上、対応地域は全国。テレビCMでも見かけることがあるほど信頼性のある会社、マイナビが運営するIT特価の転職エージェント『マイナビエージェントIT』。

エージェント、満足度ともに、最大手の転職サイトに相応な高い評価となっています。

テレビCMでもおなじみの『マイナビ』です。マイナビがIT業界専門に展開しているのが『マイナビエージェントIT』になります。

マイナビは最大手とも言える転職サイトですが、非公開求人が80%を占めています。

非公開にする理由は応募殺到を抑制するためなのですが、その分だけ、個人に適した企業、あなたにマッチしたを探してくれるということです。

特筆すべき点はweb系、社内SEの転職支援に力を入れているところです。どちらもIT業界特有の派遣や多重下請けがないことが多く、年収や労働環境の改善が期待できます。

失敗しない転職をするならばマイナビがおすすめ。

3位 ワークポート

規模の大きいIT特化の転職エージェントの1つ、『ワークポート』です。

最大手の転職エージェントと比較すると目立たない印象はありますが、IT特化型の転職エージェントとしてはメジャーどころに数えられます。

IT業界内の転職でも組み込みからアプリ、アプリから組み込みへの転職はむずかしいこともありますが、未経験の転職に強みがあるのが特徴です。

IT業界内での転職でも、選択肢に幅を持たせるのに向いているといえるでしょう。

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