わたしが転職活動をして感じたことなのですが、システムエンジニアには明確に転職ができる限界の年齢というものが存在します。

わたしの体感では、システムエンジニアの30歳~35歳まで。これ以上の年齢になるとグッと転職のハードルが上がります。

なぜなら、企業は基本的にシステム開発の労働力ではなくプロジェクトを管理するリーダー・マネージャ・幹部職を必要としているからです。

システム開発といった労働力は賃金の安い派遣のSEや海外労働者を使えば良いんです。ちなみにわたしは転職前、派遣のSEでした。

今は正社員のSEに転職しましたが、転職直後はなかなか苦労も多いのです。

転職直後、未経験でプロジェクトリーダーをやらされた理由

企業はリーダー・マネージャを求めている

わたしが正社員としてのSEになったり、転職活動中に仲良くなった人事の方は部長さんと話してわかったことなのですが、企業というのは基本的にリーダー・マネージャが欲しいんです。そしてゆくゆくは幹部職にさせていく。

なぜそういった体制にするのかというと、

  • 1人の人間ができる仕事量には限界がある。
  • 1人の人間が100人を操作することができれば、こなせる仕事量は増える。

という話です。おおげさなたとえですが。

人の2倍の仕事をするような優秀な人間100人よりも、リーダー100人×1チーム10人=1,000人のほうが仕事量が多いんです。後者のほうが利益が多いし、人材も見つけやすいんです。

また、開発という仕事は時期によって増減します。そういったときに、流動的に人を動かせるように企業は開発職を正社員で抱え込んでおきたくないんです。

たとえば、開発職が100人いてもプロジェクトが一斉に一区切り付いて仕事がなくなったとき、100人をどうやって企業は養えばいいのか?もしこれが派遣社員であれば、100人全員一斉に派遣切りということができます。(もちろん契約に則った上で。)

たくさんの開発者という兵隊

派遣SEが転職して即リーダー

わたしは客先常駐タイプの派遣SEから転職、年収も400万円から600万円になりました。年収600万円というのはどちらかというと多いほうかもしれません。

ただ、その年収にはやっぱり裏があって、リーダーになることが前提での年収です。

これははっきり言っておきますが、システムエンジニアが年収を上げるにはリーダー・マネージャといった管理職になるしか道はありません。

超大手企業に入社すれば一般的な開発職でも年収600万円以上の年収になると思います。

ですが、そんな人たちは超有名大学を卒業していたり、新卒入っていたりします。転職・中途採用で中小企業から大手企業への下剋上・ジャイアントキリングはほぼ間違いなく成功しないです。

リーダーというと責任感が重くて嫌だと思う人もいるでしょう。

わたしのような中小企業につとめていた派遣SEはリーダーを目指すしかなかったです。むしろ派遣SEで単純な労働力でしかなかったわたしにリーダーと言う選択肢が与えられただけでもすごくありがたかったですけどね。

未経験でリーダーやってみた結果!

さすがにいきなりリーダーは無理だった…

わたしは10年近い年月を単純な労働力である開発の派遣システムエンジニアとしてやってきました。

当然ながら、派遣でしたのでリーダー業務なんて一度もやったことがありません。遠目でリーダーが何をやっているのか見てきた程度です。

そんなわたしが転職して、いきなりリーダーを任されたのです。

結果はボロボロ…。まぁ当然ですが、できるわけがないですよね。(笑)

リーダー業務は、良いリーダーの近くで、サブリーダーとして経験を積まないとむずかしい気がします。言い訳ですかね?

リーダー無理っていう挫折

派遣SEがホントに使えないと感じる

自分がリーダーになって思ったことは、派遣のSEがホントにつかえないと感じたことです。

  • 真面目だけど理解力がない。
  • 不真面目で仕事しない。
  • トイレで用をたすときズボンまでおろしやがる。
  • そもそも全員、専門的な知識がゼロ。

いやー、人をつかうってむずかしいんですね!人の労働力ってのは1人いれば1じゃないんです。0.5だったり0.9だったりします。

そして、1 + 1は2じゃないんです。よくて1.5にしかならないんです。

人を使う仕事というのはむずかしいし、人には当たり外れというムラもある。

ここをうまく制御していくのがリーダーであり、むずかしい作業をこなした分だけ年収も上がる、というわけです。

無理であることを正確に伝えるべき

初任務であるリーダーを一応やってはみました。ですが、途中でギブアップしました…。

転職・中途採用は仕事ができて当然というように思われているでしょう。

ですが無理なものは無理。無理な時は無理だということをしっかり伝えるというのも、スキルの1つであるとわたしは思っています。

自分には何ができて、何ができないのか、ということを知るのもプロジェクトを遂行する上で大切なことです。

結局、わたしはプロジェクトの途中で、

  • このままでは納期に間に合わない。
  • 何日遅れているのかを明確にした。
  • 何人足りないのかを明確にした。

単純にダメだ、できません、ではなくて、何がどういう理由でできないのかということを論理的に説明しました。そうしないと納得できないと思いますので。というより、せめてわたしにできるのはそれぐらいしかなかったのです。

まとめ

  • 企業は転職者にリーダー・マネージャといった管理業務を期待している。
  • むしろ開発職なんていらないとすら思っている。
  • 年収を上げるにはリーダー・マネージャになるしかない。
  • 逆に言うとリーダー・マネージャは年収が高い。
  • リーダー業務は過酷なときが多々ある…。
  • 無理なときは無理と言う。
  • できることではなく、できないことを明確にすることが大事。
  • 一番よくないのはできないことをできると言ってしまうこと。

わたしは年収が低いという理由で転職をしました。転職活動を通して、年収を上げるにはリーダー・マネージャといった管理職になるしかないということを知ります。これはある意味、転職で年収が上がる、の裏話・落とし穴でしょうね。

企業は正社員をゆくゆくは幹部職にさせていきたいと考えています。

キャリアプランを逆算して考えると、最低でもリーダーには30歳~35歳のうちに経験しておかなければなりません。ゆえに、転職するには30歳~35歳までということになります。それ以上の年齢だと幹部職までのキャリアプランを描けなくなるため、年齢を見ただけで選考落ちとなる可能性が上がります。

管理職は責任も重くなるためやりたくない気持ちもわかるのですが、年収を上げるためには仕方がないですし、誰もが通る道です。あなたにだけできない、なんていうことはないはずです。なるようになる、という気持ちで突き進みましょう。

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