今この瞬間もIT業界の派遣会社で働いている人がいると思います。

わたしは現在転職をしていますが、以前はIT業界における派遣会社に勤めていました。

IT業界の派遣という形態は非常にグレーというかブラックに近かったりします。

偽装派遣、多重請負…そんな話を聞いていると、『それうちの会社じゃん』と思ってしまうこともあります。(厳密には違うのですが…)

年収も低いし、都合よく派遣切りされる。派遣でシステムエンジニアをやることにメリットは1つもないです。

客先常駐の派遣SEがダメな理由

1.職を転々とする

わたしは転職前は客先常駐型のSEだったため、基本的には取引先の企業に派遣されていました。

お客様の会社で、お客様と全く同じを仕事をするタイプの派遣です。完全にただの労働力でしかなく、普通の派遣社員との違いがほとんどないです。

派遣SEでしたので職場を転々としていました。良い職場もあれば悪い職場もあります。

大変なのが、職場が変わる度に人間関係の構築が必要だというところです。

コミュニケーション能力が低い場合には確実に派遣という形態は合わないでしょう。

必要なのはコミュニケーション能力だけではなく、スキルも大切です。コミュニケーション能力が高くても、仕事ができない人は『チッ!使えねーな…。』という反応をされます。その結果、人間関係がうまく構築できないということもあります。

2.給料が安い

派遣SEは派遣会社に自分が稼いできたお金を搾取されるため、どうしても給料は安くなってしまいます

わたしは30歳の家庭持ちでしたが、年収は400万円程度しかありませんでした。

派遣会社は世界・日本の景気に左右されやすいです。

派遣先の企業で仕事が減ると、真っ先に派遣社員が切られます。すると、派遣会社のほうに派遣社員が集結するのですが、稼ぎのない派遣社員を抱えることになるため、会社の経営が傾きます

その結果、残業代カットやボーナスカットといった措置を取られます。残業代カットは違法なんですけどね。

俺の給料がまさかの1円

3.給料が上がらない

派遣SEは派遣会社にとって労働力でしかありません。

普通の会社であれば、最初はただの労働力でしかありませんが、リーダー⇒マネージャ⇒幹部というキャリアパスが描かれています

しかし、派遣会社の場合は入社から退職、最初から最後まで労働力でしかなく、課長・部長といった会社幹部への道は存在しません。

派遣会社にとって社員は商品でしかないんです。

簡単な話をすると、商品が会社の幹部になりますか?って話です。入社時の採用枠から別枠です。

4.派遣の単価も上がらない

わたしは現在、派遣ではなくちゃんとした正社員として働いています。

派遣SEをつかう機会がすごく多いのですが…派遣社員の単価はすごく安いです。

20代が安いというのはまぁ理解できるのですが、40~50代でも単価が安いです。

わたしの感覚としては、30代でピークを迎え、仕事ができる人は40代でも単価が高く、仕事ができない人は40代~50代なのに単価が低いです。20代と同じぐらいの人もいます。

単価が低ければ当然、給料だって低いです。ゆえに、派遣社員・派遣SEの年収は30代がピークで40代~50代で年収が下がると予想されます。

一番お金が必要だというときに年収が下がるというのは厳しいですね。

派遣SEは悲惨!転職したほうがいい

できるだけ早い段階で派遣形態のIT企業から抜け出すべき

IT業界における派遣企業はできるだけ早く抜け出すことをおすすめします。

派遣SEには高いスキルを求めているわけではなく、あくまでも一時的なリソースでしかないです。

仕事が減ったらすぐ切れるような人材を企業が確保しているだけに過ぎません。わたしも何度も派遣切りで泣いた人を見てきました。

いい歳したおっさんがガチで涙流して泣きます。

20代ならまだ良いかもしれませんが、30代になってくると深刻な問題です。

また派遣切りされた!これでもう31社目だよ!”

30歳~35歳が転職のリミット

上述しましたが、エンジニアの一番脂の乗った時代は30代です。ピークを過ぎるとエンジニアとしての価値は下がっていく人が多いです。

その理由は、30代をさかいにして、リーダー・マネージャ・会社の幹部に進むか、開発者を続けるか、この2パターンに分かれるためです。

年収が上がるのはリーダー・マネージャ・会社幹部です。開発者はどちらかというと仕事ができずに出世コースからはずれた人です。

よく、IT業界の平均年収なんかをwebで見かけますが、あれはすべてリーダー・マネージャ・幹部職の年収を合計した平均値で出されています。平均年収が高く見えたりするのですが、リーダー・マネージャ。幹部職になればほとんどの場合で年収は高いはずです。

最終的に会社幹部を目指すにしても、会社幹部になるころには50代になっていることがほとんどです。

つまり、会社幹部になるということを逆算すると、30歳~35歳が転職できる限界の年齢なのです。

迫るタイミリミット

40歳で転職するとなると、確実に会社幹部への道は閉ざされている・キャリアプランを描くことができません。よって、転職できない・書類選考落ち、面接落ちする確率が大幅に上がるというわけです。

要は、将来的に会社を回す側の立場になれないとわかっている人はいらないってことなんです。

わたしも35歳より上の人に対してどんな転職のアドバイスをしたらいいのかわかりません。35歳を超えている人は転職せずに会社に残っていたほうがいいかもしれません。

  • 転職にはほぼ明確にタイムリミットがある。
  • タイムリミットを過ぎると転職はかなりむずかしい。

これだけは覚えておいてください。

派遣SEから正社員のSEになったがけっこうギリだった件

わたしは派遣SEをやっていて給料も低く、職場を転々としていて不安定さを感じていました。

家庭を持ってみて初めて分かることですが、

  • 家庭を持つといずれは家を買わなければならない。
  • 子供が産まれるとどうしても共働きできない期間がある。

住宅ローンの返済、妻が専業主婦になる期間、これらを考えると年収400万円程度では生活がかなり苦しかったです。

主に年収が低いというお金の問題で転職を決意しました。その時の年齢は30歳です。

転職活動を通して知ったのは、転職できる年齢に限界があるということです。

仲良くなった取引先の人事の人と話て知ったのですが、

  • 正社員はみんな会社幹部になることを想定している。
  • 30歳~35歳を過ぎると会社幹部になるためのキャリアプランが描けない。
  • 30歳~35歳以上は中途採用しないと決めている

かならずしもすべての企業で上記があてはまるとは限りませんが、おそらくこれが一般的な企業の方針ではないでしょうか。

まとめ

  • IT業界には派遣という形態の企業が多く存在する。
  • 正社員として雇われていても派遣する。偽装派遣に近い企業もある。
  • 派遣SEは不安定だし給料も低い。
  • 派遣SEは労働力であり派遣会社にとっての商品。会社の経営側に回ることはない。
  • エンジニアのピークは30代。エンジニア一筋だと給料は下がる傾向にある。

わたしは今でこそ年収600万円という年収になりましたが、派遣SEから抜け出して本当に良かったと思っています。

特別高い年収というよりは、若干高いぐらいだと思っています。でも手当てや残業代・ボーナスコミコミですし、システムエンジニアは人手不足な職なのでこれぐらいもらえて当然ではないでしょうか。

今は転職するつもりがなくても、一度転職エージェントを利用して、自分自身の市場価値を把握してみるのが良いでしょう。

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